点在(ポイント)した世界が連続(ラウンド)する瞬間
by RP
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世界が広がる!
鍵盤を押すと金属片が弦を突き上げることによって、振動が響板に伝わって音が出るしくみのクラヴィコードは、チェンバロのような弦を弾いて音を出す構造ではないため、音は小さいが、強弱をつけることができて、さらに弦楽器のようにビブラートがかけられるという、他の鍵盤楽器にはない特徴がある。
私がそもそもクラヴィコードに興味を持つようになったのは、史上初の24調全ての調性で作曲された曲集である《平均律クラヴィーア曲集》がバッハによってクラヴィコードから生まれたという話を聞いたのがきっかけだった。
ヨーロッパとりわけドイツでは非常に普及し、大作曲家たち、バッハや息子のエマニュエル、またベートーヴェンもクラヴィコードに親しみ、歴史的にも大変重要な楽器であるが現在は非常に稀少なものになっている。
このあたりまではセプテンバーコンサートでもお話させていただいた。
ところが、シュヴァイツァーの著作を読むと、バッハのクラヴィコードへの愛着をさらに知ることとなった!
セプテンバーコンサートで弾かせていただいたのは、初期鍵盤楽器製作家の山野辺暁彦さんよりお借りしているクラヴィコードで、使われている木は、北海道の樺、木曽の桧、アメリカのハードメープル、ウォルナット、吉野の桧で、ニューヨークのジャパンウィークでの使用を予定していたため、会津塗(漆)で仕上げられたとても素敵な楽器です。
山野辺さんの楽器工房のことを知人から教えてもらったのはいつのことだろうとよくよく考えてみた。すると、これもまた不思議なことに、パイプオルガンを始めるきっかけになった半年前のまさにその日の出来事だったのだ。
シュヴァイツァー『バッハ』(白水社)より
バッハが音に変換し残してくれた"Universal language"は私たちをどこまで連れて行ってくれるのだろう。
世界はどこへ広がっていくのか、とても楽しみです!
N.T
世界の音に出会う旅 〜Round-P 10 year anniversary〜
ありがとうございました!
3人のピアニストが繋ぐものがたり

ジャズソロデビュー!
Landsberg am lechという街のギャラリーで朗読とのコラボ!!
このフライヤーすごいです☆

-追記ー
オイゼビウスが明日の件アップしてくれました、感謝!というわけで、私からも宣伝?させていただきます。よろしくお願いします。
新たな一歩
あけましておめでとうございます!
昨日のワークショップより活動を再開したRound-Pは約3年半ぶりに集合して 本年のプロジェクトに向けて新年会合を行いました。

気がついたら8時間以上が経過!世界のO氏との感動的な遭遇もあり 新年早々白熱した会合となりました!
そして昨日は下記の通り Round-P初のワークショップを無事終了しました。
PIANO WORKSHOP
■開催日時:
2017年1月4日(水曜日)
■時 間:13:00〜14:50
■場 所:東京文化会館内
■詳 細:
【ピアノのワークショップ】
『音楽を3D化する』をコンセプトに、実際に音楽をつくることを通して
楽譜が立体化し音楽になるプロセスを体験する。
・参加者の演奏をもとに、全員でディスカッションを行う。
・「楽譜とは何か?」:シンプルな和音をもとに、音楽を「つくる」、「楽譜にする」
ところから、「身体へのフィードバック」までを体験する。
・和声進行の基本の立体化として、講師とのセッションを行う。
〜人の心に響く音楽はどのように生まれるのか?
様々な角度からのアプローチを通して、そのプロセスを体感し、より自由で充実した演奏表現への扉を開くワークショップです〜
以上の概要に沿って、参加者の演奏の後 ディスカッションを行い、現在ドイツを拠点にジャズの分野にも活動領域を広げているアマデーこと酒井雅子氏の引導で、基礎的な和声をベースに、実際にセッションを体験してもらいました。新たな視点による一連の体験を通して作曲者の意図を正確に汲みとり、より活き活きとした演奏表現へ繋げるプロセスを参加者は体験することができました。
ピアニストは曲も多く、他の楽器と比べても大量の練習量を要し、いつも直面する課題に取り組まなければならない日々の中で、どうしても、もっとも本質的な事柄を置き去りにしがちです。
そこに触れないまま、触れなければならないと分かっていても、「その時間はない」というなんとも皮肉な現状がある中で、ワークショップという、講師側も含めて参加者全てが「今、ここ」で学べる場が生まれたことは大きな意義があると感じています。私も昨日は発見や学びがたくさんありました。
自分も含めて参加者にとって何より大事なことは、ここで得た情報なり知識なり発見なりを実際に生かして"実践してみること"。
願わくは 昨日の体験が大きな波紋となって、人生の新たな活力となるように!
N.T
響きあうピアノと絵画~新たな世界の扉を開く~
『響きあうピアノと絵画 ~新たな世界の扉を開く~』
アートカフェフレンズにて無事終了しました!



ご一緒させていただいた気鋭の日本画家 松坂慎一さん ありがとうございました!
展覧会の絵 ムソルグスキー作曲
月の光 パゴダ(『版画』より) 喜びの島 ドビュッシー作曲
シャコンヌ バッハ作曲(ブゾーニ編曲)
今回演奏した上記のそれぞれの曲をテーマに5枚の絵を描いてくださいました。
聴いてくださった方から様々な素敵なご感想をいただきましたので、あらためて紹介させていただきたいと思います。
お越しいただいた皆さま、あたたかく応援くださった皆さま どうもありがとうございました
年明け1月4日には アマデーも告知してくれた通りワークショップを開催します。
アマデーこと酒井雅子氏が ブダペスト・ラジオ収録を終えてドイツからもうすぐ帰国します!
高田のぞみ
年の瀬のご挨拶
師走の今日このごろ、みなさまいかがお過ごしですか?
2016年もいろいろあった一年でした。
様々なプロジェクト、課題に『追われ』、もしくは『追い』、あっという間に年の瀬です。
2016年最後の仕事はブダペストにて、ジャズ・ピアニストのヴィクトアー・ボリ氏との2台ピアノ共演でした。
春頃、ブダペスト・ラジオで放送される、とのことです。
なんともレトロ感漂うラジオにて、思い出深い体験をさせていただきました。
さて、年明け2017年1月4日午後1時より、Round-P初のワークショップを都内スタジオにて開催いたします。
興味のある方がいらっしゃいましたら、詳細をメールにてお知らせいたしますのでご連絡ください!
そう書いている今、ワークショップに登場予定のオイゼビウスが都内アートカフェにてコンサート中!!
今回は、芸大の同期の画家・松坂くんとのコラボだそう。
帰国の日程が間に合わず、残念!!なのだけど、きっとエキサイティングな会になっていることと思います。
レポート楽しみです!
2017年は、Round-P再始動の年、また追って詳細はブログにてアップしていきます。
来る年もよろしくお願いいたします。
M.S
セプテンバー・コンサート2016
夜遅い時間帯にもかかわらず、たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました!
今回は、ベッリーナこと山岸 真由美さんも出演して、Round-Pの『蒼夜とぴあの』以来7年振り?!にコンサートで一緒できて、とってもハッピーでした!
今年は、セプテンバー・コンサートが行われるきっかけになった、あの9.11の出来事からちょうど15年の節目ということで、出演者全員がトークの中で、あの時の衝撃、痛み、かなしみを語り、思いを馳せ、平和を祈りました。
演奏者一人一人が平和への思いを音に託し、会場全体が音楽というユニヴァーサルな言語で平和の輪がつながる、特別なひと時となりました。
トップバッターは、ピアニストの稲井倫子さん、とても表情豊かなシューマンの謝肉祭を全曲!演奏され、華やかにコンサートの幕が開けました。
次は「音楽物語」というジャンルで活動されている素敵な姉妹Duo、大城梨花さん、杏花さん
語りとオリジナル曲による独特な世界観にすっかり引き込まれました。
本日、オリジナル3rd アルバムがリリースされるそうです。
続いての登場は、ソプラノ・ユニット「ベル・メル・リベラ」の皆さん。2〜4重唱のアンサンブルとソロのイタリアオペラの楽曲などで会場を大いに盛り上げてくださいました。
この後、ピアノソロで演奏しました。曲目はこちら↓
シューマン:森の情景より 森の入り口、予言の鳥
ドビュッシー:月の光
ドビュッシー:喜びの島
J.S.バッハ=ケンプ編:コラール前奏曲『イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ』BWV639
J.S.バッハ=ヘス編:カンタータ147番 より コラール『主よ、人の望みの喜びよ』
トリは山岸真由美さんのソロ。力強さと繊細さを併せ持つ深い音色によるドラマティックなパフォーマンスでコンサートを締めくくってくれました。
最後に、とってもエレガントでチャーミングなトルコ行進曲を聴かせてくれましたが、この曲は聴くとアドレナリンが出るそう。アドレナリンから平和につなげるベッリーナの話術はさすが、RPに欠かせない笑いでさらに元気をもらいました!山岸さんの演奏曲目はこちら↓
ショパン:幻想即興曲
ショパン:ノクターンop.9-2
シューマン:飛翔(『幻想小曲集』より)
シューベルト:ピアノソナタ イ長調 D959より 2楽章
モーツァルト:トルコ行進曲
昨年のセプテンバー・コンサートでご一緒した、弾き語りストのいたづらマニアさんがお忙しい中、美味しいものをいっぱいご持参くだいました。バラのジュース初めていただきました。まさにバラの香り♪
セプテンバー・コンサートは本日が最終日、19:30よりアート・カフェ・フレンズにて開催されますので、是非お出かけください。(ディナータイムは18:00より)

今回はドイツからエールを送ってくれたアマデーですが、彼女も加わり、近々Round-P全員集合したいと思いますので、おたのしみに!
N.T
武満 徹 没後20年の日に
武満氏の20年目の命日に捧ぐオマージュとして、彩の国さいたま芸術劇場において、福間洸太朗さんのピアノ・リサイタルが開催された。
武満作品をはじめ、20世紀作品によるプログラムの中で、作曲家の武智由香氏の新曲委嘱作品が演奏されるとのご案内をいただき、聴かせていただいた。
武智氏の新曲は冬日/蜉蝣(かげろふ)ーピアノのための俳句による音像(2015)
冬日さむう 蜉蝣 くづれぬ水の面 [室生犀星]
北陸の歌人・犀星の冬の一句。この句がとらえきった極限の静寂の一瞬間に耳を澄ましながらも 、私の連想はその次の瞬間へと流れる。まるで連歌のように …(作曲者によるプログラムノートより)
漆黒の闇からそそり立つ光のような音像。
その静寂に心身、頭の中も預けられる、ずっと預けていたい、その静寂にずっと包まれていたい。
そんな音楽だった。
最近、瞑想に関する本を集中的に読んでいる。その中で、インドの仏教僧である達磨から伝わる武術の本には Be like water 水のごとくあれ!とあった。その境地に憧れる。
武智氏の音楽は、まさに水の如しだった。
水は静でもあり、動でもある。その性質は実に変幻自在である。
内側をじっと見つめる強い眼差しを感じる一方、すりぬけていくような捕らえどころのない、妖艶さすら感じさせる音の動きを聴きながら「無常」ということにも思いを馳せた。
福間さんの、研ぎ澄まされた感性と技術で表現されることで、より響きの世界に集中できた。
公演後、ある方が、犀星の俳句の中で『冬日/蜉蝣』は最も優れた俳句だとおっしゃっていた。
この俳句を、武智氏の曲を聴いた後にもう一度味わうと、その俳句に描かれている世界に居合わせているようで、ことばが息を吹き返したかのようにいきいきと語りかけてきた。
福間氏の舞台は、意欲的なリサイタルプログラムから想像させるものをさらに上回る、驚きと面白さに満ちていた。
武満 徹は、作曲する前にはいつもバッハの《マタイ受難曲》を聴くことを、映画監督のタルコフスキーのインタビューで自身が話している。
プログラムの最後には、その《マタイ受難曲》の中のアリア『憐れみたまえ 我が神よ』を演奏者自身の編曲で演奏された。
音楽作品ははもちろん、その著書からも大きな影響を受けた武満徹に、生前お会いすることはかなわなかった。
大学時代、もっとも興味深く聴講していたのは、作曲家の近藤譲先生の楽式原論の授業だった。
近藤先生の作品が聴ける機会は可能な限り足を運んだ。近藤先生のお弟子でもある武智氏のおかげで、近藤先生のレッスンも聴講させてもらった。
ある時、近藤先生やペンデレツキ氏はじめ錚々たる顔ぶれが揃うパネルディスカッションを聴いたことがあった。その日のパネリストには武満徹の名前もあったが、当日は体調不良で欠席されて、非常に残念だった。
程なくして、武満氏は帰らぬ人となった。
不思議なことに、武満 徹の命日は、武智由香氏の誕生日でもある。
音楽の命が次世代へ脈々と受け継がれることの希望の象徴のように思われる。
武満徹の命日に捧ぐ福間氏のリサイタル、とても濃厚な音楽の時間でした。
N.T